入れ歯について
入れ歯を入れて噛み合わせがうまくいっている入れ歯(義歯)は快適です。
しかし、「痛い」「よく噛めない」「合っていない」「すぐ外れる」「うまく発音できない」など調子が悪い場合は入れ歯が合っていません。
合わない入れ歯を使い続けると、ストレスをを感じるだけではなく、口の中で炎症を起こしてしまいます。
入れ歯のお悩みや急な歯の痛みで困られたら、お気軽にご相談ください。
入れ歯のメリット
入れ歯には色々な種類があり、入れ歯のメリットについても個体で異なってきます。
ここでは様々なメリットについてお伝えします。
治療期間が短い
入れ歯は、治療を始めてから約1〜2ヶ月くらいで治療を終えることができます、歯を失った際、比較的早く歯を取り戻すことができます。部分入れ歯の治療期間は、2~5週間とさらに短いです。
比較的費用が安い
治療法によっては様々な入れ歯の種類の治療があります、入れ歯は費用を比較的抑えることができます。保険内の部分入れ歯であれば、見た目はすこし劣りますが、保険がつかえるブリッジよりも安くなります。
インプラントは保険外であるため、費用は高額になります。
外科的手術の必要がない
インプラント治療のように、外科手術が不要です。手術に対する不安や、身体的負担を軽くすることができます。
入れ歯のデメリット
しっかりと物を噛めない
入れ歯はインプラントとは違い、歯の根っこに変わる歯根がないため歯を完全に固定することができません。
うまく仕上がった入れ歯でも、どうしても噛み合わせの調整が難しく、食べ物を食べるときも総入れ歯の場合は天然の歯の約2割ほど、部分入れ歯でも4割ほどの力でしか物を噛むことができません。
メモ
咀嚼能率(ものを噛み砕く能力)が天然歯の20%~30%
お手入れが大変
入れ歯は、外してご自身でお手入れをする必要があります。食べカスが溜まりやすいので、毎食後入れ歯を外してお手入れしないと、健康な歯まで虫歯になるリスクがあります。
発音がしづらくなる
入れ歯を装着した際、異物感を強く感じる方も多くいらっしゃいます。また、会話をする時に入れ歯が動くことがあり、発音がしづらくなることがあります。
健康な歯に負担がかかる
部分入れ歯は、隣や周囲の歯に金具を引っ掛けて固定します。
そのため、健康な歯に負担がかかります。負担のかかった健康な歯の寿命を短くしてしまう場合もあります。
金属アレルギーを起こす危険性
保険適用の部分入れ歯を装着する際に、隣や周囲の歯に金属の金具を装着するため、金属アレルギーを起こす危険性があります。
金属アレルギーをお持ちでご心配な方は、事前にアレルギー反応があるかどうか、パッチテストによって検査をおこなうことをおすすめしております。
入れ歯の寿命
入れ歯は、人工歯根がないために、失った歯の部分の顎の骨から骨吸収が始まるため、顎の骨が徐々に痩せていってしまいます。そのため、歯茎が変化していってしまい入れ歯が合わなくなってしまうことが多く、治療後もその都度調整が必要となります。調整をおこない、しっかりとお手入れをしていたとしても、一般的に約4年〜5年ほどで使用できなくなるため、交換が必要となります。しかし、合わなくなってしまった入れ歯をそのまま使用し続けている患者さんも、中にはいらっしゃいます。
その場合、口腔内の状態が変化してしまうため、部分入れ歯の方は虫歯や歯周病になりやすく、総入れ歯の方でも噛み合わせが悪くなるため、体のトラブルの原因になってしまいます。また取り外しが可能なため、高齢の方などが外した際にどこに置いたのか分からなくなってしまい紛失してしまうことも多くあるため、注意が必要です。無くしてしまった入れ歯は交換できないため、再度新たに製作しないといけません。