政府が定めた『国民皆歯科検診制度』 今年5月31日、日本政府は経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)案で、『国民皆歯科健診制度』の検討を明記しました。 これは簡単に言えば、国民に毎年の歯科健診を義 ... 続きを見る
『国民皆歯科検診』でお口の健康に興味を持つ
入れ歯をシンクに落としてしまい、入れ歯が割れてしまった。
入れ歯が割れてしまうととても困るので、すぐになんとかしたくなる気持ちは分かりますが、
アロンアルファや接着剤でくつけてしまうと、修理ができなかったり、
人体に影響が出ることも考えられるので、
まずはちょっと深呼吸をしてこの記事を読んでください。
この記事では、入れ歯が割れてしまう原因から、
入れ歯が割れた時の応急処置の方法や、
割れた時の修理費用や修理にかかる時間までお伝えしております。
ぜひ、記事を読んで、入れ歯が割れてしまった時の対処法をご理解いただき、
無駄な時間や費用をかけずに、また美味しく食事をしていただけるよう、
素敵な笑顔が取り戻せるようにしていただけると幸いです。
入れ歯が割れる原因3つ
健康保険が適応になる入れ歯は、プラスチックのようなレジンという素材で出来ているため割れやすくなっています。例えば、金属製のコップとプラスチックのコップを高いところから落としたら、プラスチックのコップは粉々になってしまいますよね。
健康保険が適応になるプラスチックの入れ歯は、安価なのに加え、調節もしやすいのがメリットですが、
割れやすいというデメリットがあるのです。では、どのような場合に入れ歯は割れてしまうのか、
原因になる項目を3つ紹介していきます。
入れ歯が割れる原因①入れ歯が合っていない
健康保険が適応になる入れ歯は調節がしやすいですが、そもそも入れ歯が合っていなかったり、
入れ歯を作ってから時間が経ってくると歯ぐきなどの状態が変わってくるので、入れ歯が合わなくなってきます。
そうすると、入れ歯と歯ぐきに隙間ができた状態になってしまい、そこに噛む力が加わると折れたり割れてしまうのです。
また、長い期間同じ入れ歯を使用している場合は、入れ歯自体の劣化によって噛んだ時に割れてしまうことも考えられます。
入れ歯がゆるくて痛い場合に、入れ歯安定剤を使うこともあるかと思いますが、
これも入れ歯が合っていない状態なので、そこに噛む力が加わると割れてしまう原因となってしまいます。
入れ歯が割れる原因②かみ合わせが悪い
次に入れ歯が割れてしまう原因として上げられるのは、かみ合わせが合っていないことが考えられます。
自分の歯が残っている場合や、総入れ歯の場合がありますが、
どちらも噛む力の配分が合っていないと、力がかかった時にパキッと割れてしまったりひびが入ってしまうのです。
逆に言うとしっかりと噛めているということになりますが、
かみ合わせが合わないと修理をしても何度も割れてしまう可能性がありますので、歯医者に相談するのがおすすめです。
入れ歯が割れる原因③入れ歯を落としてしまった
入れ歯が割れる原因として、入れ歯を洗っている時に高い位置から落としてしまうこともあげられます。
入れ歯は複雑な形をしており、滑りやすい素材なので、
洗う時にちょっと気を抜いてしまうと落としてしまうことも多いかと思います。
入れ歯を洗っている時に何度か落としてしまっている場合は、洗面所などのシンクに水を張ったり、
洗面器やボールなどに水をためて、その上で洗うようにすると、水の中にチャポンと落ちるので割れにくくなります。
また、厚生労働省から入れ歯の洗い方や、口の機能を高める体操なども紹介されているので、
合わせてご覧になってみてください。https://kayoinoba.mhlw.go.jp/article/013/
入れ歯が割れた時の応急処置3つ
ここまで、入れ歯の割れる原因についてお伝えしてきましたが、
すでに入れ歯が割れてしまっている場合は、これから紹介する応急処置をやるようにしてください。
入れ歯は、精密機械のようにデリケートなものなので、
割れてしまった後の対処法を間違ってしまうと、修理に時間や費用がかかるようになってしまいます。
どれも入れ歯が割れてしまった時にすぐにやってほしい内容となっておりますので、
このまま読み進めていただければと思います。
応急処置①ひび割れたままの使用はNG
入れ歯にひびが入ってしまった時は、少しだけだから使っても大丈夫かなと思ってしまいますが、
ひび割れてしまった入れ歯を使うのは危険です。
入れ歯に一度ひびが入ってしまうと、ひびが入った部分はとても強度が弱い状態。
そこにさらなる噛む力が加わると割れてしまい、口内を傷つけてしまったり誤飲の可能性も出てきてしまうのです。
また、小さなひび割れなら修理の時間も短くて済みますが、
大きなひび割れや複雑なひび割れになると修理の時間が長くなってしまいます。
入れ歯にひびが入ってしまった時はすぐに使用をやめ、入れ歯を作った歯医者に連絡しましょう。
応急処置②割れた部品をすべて集める
強く噛んだ時や、入れ歯を落としてしまった時は、
入れ歯が複雑な形や小さく割れてしまうこともあります。
その時は、できる限りすべての部品を集めるようにしてください。
入れ歯の歯が一本だけ抜けてしまったなどの時も同様です。
割れてしまったお茶碗をくっつける時は、パーツが多いほうがすぐに修復できますよね?
入れ歯も同様で、この時に集めていただいた部品が多ければ多いほど、
歯医者に持っていった時に修理の時間が短くて済むのでどんな小さな破片でも捨てずに集めてくださいね。
応急処置③乾燥しないよう水に入れる
入れ歯をお口の中に入れていない時は、水の中に入れていると思います。
入れ歯は、とても乾燥に弱く、数時間でも変形してしまい、
割れた入れ歯も同様、水に入れないと形が変わってしまいお口に合わなくなってしまいます。
入れ歯が変形してしまうと、
せっかく部品を集めていただいて修理をしてもお口に合わなくなってしまう可能性が非常に高くなってしまいます。
入れ歯が割れてしまったときも、いつも通りに水の中に入れることだけは忘れないでくださいね。
アロンアルファや接着剤で直すのはNG
入れ歯はプラスチックのようなレジンと言われる素材でできているので、
アロンアルファや瞬間接着剤でも簡単に直せそうな気がしますよね。しかし、
入れ歯が割れた時は自分で直すのはおすすめできません。
おすすめできない理由として、入れ歯は緻密な計算の元作られているので元通りに直すのは限りなく0に近いこと、
また誤った位置でくっついてしまうと修理が出来なくなることも上げられます。
さらに、アロンアルファの公式HPには、人体の安全性は確認していないため、
入れ歯や差し歯には使用しないようにという記載があります。
引用元:アロンアルファ公式HP
どうしても直してしまいたくなる気持ちも分かるのですが、
割れた入れ歯をアロンアルファや接着剤で直すのは紹介したようにデメリットしかありませんので、
絶対にやらないようにしましょう。
入れ歯が割れた時の修理費用と期間
入れ歯が割れて粉々の状態になってしまった場合や複雑に割れた場合は難しいですが、
一般的に入れ歯の修理は健康保険が適用になりますし、短時間で直すことが可能です。
具体的に、入れ歯の修理費用はどのくらいなのか、
また修理期間についても紹介していきます。
入れ歯が割れた時の修理費用について
入れ歯の修理費用は下記のようになっています。
2,000円~3,000円(3割負担)
500円~1,000円(1割負担)
入れ歯がどのような状態で割れたかにもよりますが、
このくらいの価格になるので頭に入れておくといいでしょう。
入れ歯を新しく作るとなると1万円前後の価格がかかることになるので、
アロンアルファなどの接着剤でくっつけてしまい修理が出来なくなると大きな出費になってします。
入れ歯が割れてしまうと困ったことが多くなり、すぐに直したい気持ちも分かりますが、
大きな出費にならないよう、すぐに歯医者に相談してくださいね。
また、健康保険外、自費で作った入れ歯も割れた時は修理は健康保険が適応になりますので、
安心して歯医者に相談しましょう。
入れ歯が割れた時の修理期間につてい
少しの割れなら1時間~2時間程度と1日で修理が可能です。
その場で修理が難しい場合は、一度入れ歯をお預かりして1週間~2週間のお時間をいただきます。
入れ歯を預かっている間は、入れ歯がなくても食べやすい食事を食べるようにして過ごしてください。
~ここから、おなだ歯科で仮歯(即時義歯)をすぐに作れるようなら記載してほしい内容~
ただ、入れ歯ができるまで何も入れずに過ごすのは、他の人の前に出る時に恥ずかしさもありますし、
多くの歯が無い場合は、噛めない状態が続きます。
当院では、入れ歯が出来るまでの間に仮歯(即時義歯)をご準備しているので、
見た目を心配する必要もありません。また、全く噛めない状態も防げるので、食事の面でも安心です。
割れにくい入れ歯をご紹介
さて、ここまで入れ歯が割れた時の原因から応急処置の仕方、
修理などについてお伝えしてきましたが、もう何度も割れてしまって困っているという場合もあるかと思います。
そんな時は、入れ歯を修理するのではなく、別の入れ歯を検討してもいいかもしれません。
別の入れ歯を検討する時におすすめなのが「金属床義歯(きんぞくしょうぎし)」です。
金属床義歯という入れ歯は、歯茎に触れる部分が金属になったもので、
強度があるのに薄く壊れにくいのが特徴。さらに、細かな調節ができるため、
入れ歯を入れている違和感も少なく使用していただけます。
「金属床義歯」については、下記の記事にて解説しておりますので、
割れにくい入れ歯をお探しの場合は合わせてご覧ください。
https://denture.me/metal-denture-2/
まとめ
今回は、入れ歯が割れる原因と、割れた時の応急処置の方法、
修理費用や修理の時間について紹介してきました。入れ歯は無くてはならないものなので、
割れてしまうと早くなんとかしたいという気持ちはとても良くわかりますが、
まずはお伝えした応急処置の方法をやってください。
・割れてしまった部品をできるだけ集める
・すぐに水の中に入れる
こうして歯医者に持ってきていただけると、修理の時間も短く、修理費用も比較的安価で済みます。
また、小さいひび割れができてしまった時は、
そのまま使えそうですが、口内を傷つけてしまったり、
大きく破損してしまう可能性もあるので、どんなに小さなひび割れでも歯医者に相談してくださいね。
そして、最も注意していただきたいのが、入れ歯が割れてしまった時に、
アロンアルファや瞬間接着剤などでくつけてしまうこと。
入れ歯の修理が出来なくなる可能性がとても高く、さらには人体に影響を与えることも考えられるので、
絶対にやらないようにしてください。そして、入れ歯が割れてしまった時は、
まずは歯医者に連絡する。
このことだけは、
忘れないようにしてくださいね。
当院では、入れ歯治療に力を入れており、
これまでも患者様からたくさんの喜びの声を頂いております。
入れ歯が割れてしまう原因から、あなたに合った最適な入れ歯をご提案させていただきますし、
他の歯医者で作った入れ歯でも対応可能です。
また、土日の診療も行っており、
急に入れ歯が割れてしまった時でもご連絡をいただければ可能な限り対応させていただきます。
お寄りの際はまず 0572-24-3988へお電話を。
電話がつながらない時間帯の場合は、オンラインで24時間ご予約可能です。
入れ歯で困った時は、おなだ歯科にお任せください。