むし歯・歯ぐき 予防歯科

フッ素の効果による虫歯予防のおはなし

フッ素が虫歯予防に効果的な理由

フッ素とは?

フッ素は、虫歯を予防する自然元素のひとつです。フッ素にはむし歯を予防する効果があり、虫歯菌に負けない歯を作ってくれます。

今回は、フッ素の虫歯予防効果について詳しく解説していきます。

むし歯を防ぐ「フッ素」の働き

フッ素には、エナメル質の修復促進、歯質強化、菌の働きを弱めるなど、むし歯の発生を防ぐ効果があり、予防に有効な成分として注目されています。

フッ素のむし歯予防に役立つ効果

フッ素はどのようにむし歯の発生を防ぐのか?

虫歯は、ミュータンス菌に代表される虫歯菌への感染で発症する病気です。いわゆる細菌感染症の一種といえます。
虫歯菌は「乳酸」などの酸を作り出し、エナメル質や象牙質を溶かしていきます。

フッ素は3つの働きで、ムシ歯の発生と進行を防ぎます。

■エナメル質の修復(再石灰化)を促進

酸により歯から溶け出したカルシウムやリンを補うこと(再石灰化)を促進します。

食事などに含まれる酸性度の高い酸によって、歯質が溶けていく現象を「脱灰(だっかい)」といい、溶けた歯質が修復される現象を「再石灰化(さいせっかいか)」といいます。
歯は脱灰が始まると、唾液に含まれる成分が再石灰化を行います、唾液によって歯が正常な状態に保たれています。
虫歯菌に感染すると、酸によって溶かされる現象の方が勝ってしまうので、再石灰化が追い付かずに歯が溶けていきます。
フッ素はそうした再石灰化現象を促す作用があり、エナメル質の修復促進、再石灰化を後押しし、虫歯予防に効果を発揮します。

■歯質を強化

フッ素の力で、再石灰化が促進され、歯は強くなります。実はもうひとつフッ素の作用として優れたものがあります。

エナメル質は「ハイドロキシアパタイト」というリン酸カルシウムから構成されていますが、再石灰化の際にフッ素が近くにあることで、「フルオロアパタイト」というむし歯への抵抗性が高い構造へと作り変えられます。酸に対して溶けにくい性質を帯びるようになります。これがフッ素によって歯が強くなる理由です。

■菌の働きを弱める

むし歯菌は「乳酸」などの酸を作り出し、エナメル質を溶かしていきます。フッ素はムシ歯を引き起こす細菌の働きを弱め、酸がつくられるのを抑えます。

引用:ライオン

私たちが薦めるフッ素。子どもだけではなく、大人にもとても重要です。

歯の健康のため、むし歯予防のためにフッ素塗布

フッ素にはむし歯の原因菌の働きを弱め、歯から溶け出したカルシウムやリンの再石灰化を促進し、歯の表面を強化してむし歯になりにくくする働きがあります。

フッ素を塗布して予防するフッ化物歯面塗布法を当院で実施しています。

大人にもフッ素はとても重要

大人になると、不規則な生活や、歯科治療などにより2次むし歯(治療済の歯が再度むし歯になる)になりやすく、むし歯リスクが上昇することがあります。また年齢が進むにつれ、歯周病によって歯茎が下がってしまい、セメント質とよばれる表面が弱い部分が露出し、むし歯になりやすくなります。

歯科研究では、フッ素配合ハミガキ剤を使うと歯の根元のむし歯を67%も抑制可能という結果も存在します。

フッ素ケアは大人にも非常に重要な対策です。

フッ素配合ハミガキ剤によるむし歯抑制率  
    ※出典:お口の時間 2009年 vol.10

フッ素は毎日のケアがとても大切.

口腔内(口の中)がいつも中性に保たれていれば、歯の脱灰は起こりません。
脱灰と再石灰化は1日の中でも何度も起こっています。

歯に穴があく(ムシ歯)一歩手前の状態になってしまっても、フッ素の活用やその他のケアにより再石灰化しやすい状態をつくり出すことで、修復は可能です。初期のむし歯が修復されるまでには、半年~1年程度かかるといわれています。

初期むし歯は自分では見つけにくいため、歯科医師による定期的なチェックをオススメします。

引用先:ライオン

虫歯予防にフッ素を活用する

繰り返しますが、フッ素は虫歯予防に効果的です。日ごろから積極的に活用してください。

フッ素を用いた「フッ素塗布」

フッ素の活用法として虫歯を予防する効果が最も高いのは「フッ素塗布」です。

フッ素塗布は、大人も子供も、年齢を問わずに受けられる歯を予防するメニューです。
歯質を強化するとともに、歯の再石灰化を促し、虫歯予防に効果的です。

フッ素塗布の効果は、約3〜4ヶ月持続すると言われていますので、その期間内に定期的に受けることをオススメします。

こどもの乳歯や永久歯は虫歯になりやすいため、その期間のフッ素塗布は特にオススメです。
また、大人は加齢や歯周病などにより、歯茎は徐々に下がっていきます。それが原因で歯の根元が露出してきます。

歯の根元にはエナメル質がありません。根元は乳歯と同じように虫歯になりやすい部分です。
フッ素塗布を行うことで、虫歯を防ぐ効果が見込めます。

「フッ素塗布」を自宅で行うことはできません。高い濃度のフッ素ジェルを用いる予防処置のためです。
歯科医師や歯科衛生士でなければ施術することができません。

 

歯科医院で受けるフッ素塗布の虫歯予防効果は極めて高いので、定期的に受けることをオススメします。

「フッ素入り歯磨き粉」の使用

毎日使用する歯磨き粉をなんとなく選んでいませんか。しっかり虫歯予防して歯を健康に保ちたいならフッ素入りの歯磨き粉がオススメです。フッ素はエナメル質を覆うコーティング効果で歯を丈夫にしてくれます。

「gooランキング」アンケート調査の結果、フッ素入り歯磨き粉を選ぶ際はフッ素濃度・ホワイトニング効果・歯周病予防成分配合に注目している方が多いのがわかりました。

特に重視するポイントとして一番多かったのがフッ素の濃度です。また、歯の黄ばみをケアするホワイトニング効果や歯周病を予防する成分が入っているかどうかなど、虫歯以外の効果も求めている方も少なくありません。

出典:https://ranking.goo.ne.jp

「フッ素洗口液」の使用

むし歯のリスクを減らすためにフッ素(フッ化物)洗口液の使用もすすめています。
一定の濃度のフッ化ナトリウムを含む溶液で1分間ブクブクとうがいをする方法です。

うがいをすることで、口の中のフッ素濃度を高め、再石灰化(カルシウムが歯に取り込まれ、むし歯とは逆の状態)を起こします。

フッ素洗口液は「医薬品」ですので、当院のスタッフが適切な使用方法、使用上の注意事項をご説明した上でご使用いただけるようになります。

まとめ

いかがでしたか。今回は予防歯科治療として効果の高いフッ素についてまとめてみました。

フッ素は食事から体内に取り込まれるミネラルの一つです。虫歯菌の出す酸から歯を守り、歯質を強化してくれます。

フッ素塗布やフッ素入りの歯磨き剤、洗口剤に関してはお気軽に当院におたずねください。歯を強くし、虫歯・歯周病から歯を守ってくれるフッ素は、使用量を守れば安心して使っていただけます。

おなだ歯科ではフッ素洗口の大切さをご説明させていただいております。ホームケアよりも効果の高いフッ素ケアを行っています。毎日のお手入れと歯科医院でのケアで、虫歯や歯周病のない健康的なお口を実現しましょう!

 

 

おなだ歯科・矯正歯科
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鶴田 真也

美容院に行く感覚で気軽にクリーニングへお越しください。 歯を失う原因の第一位は「歯周病」です。 歯周病は痛みや自覚症状のないまま、どんどん進行していくために「サイレントティズィース」(沈黙の病気)と呼ばれています。 毎日の歯みがき(特に就寝前)や、3〜6ヶ月ごとの定期検診とクリーニング。そしてストレスをためないことが何よりも重要な歯周病予防です。 むし歯になる前に。痛くなる前に。 美容院へいく感覚で、ぜひ気軽にクリーニングへおこしください。

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