私たちが薦めるフッ素。子どもだけではなく、大人にもとても重要です。
歯の健康のため、むし歯予防のためにフッ素塗布
フッ素にはむし歯の原因菌の働きを弱め、歯から溶け出したカルシウムやリンの再石灰化を促進し、歯の表面を強化してむし歯になりにくくする働きがあります。
フッ素を塗布して予防するフッ化物歯面塗布法を当院で実施しています。
大人にもフッ素はとても重要
大人になると、不規則な生活や、歯科治療などにより2次むし歯(治療済の歯が再度むし歯になる)になりやすく、むし歯リスクが上昇することがあります。また年齢が進むにつれ、歯周病によって歯茎が下がってしまい、セメント質とよばれる表面が弱い部分が露出し、むし歯になりやすくなります。
歯科研究では、フッ素配合ハミガキ剤を使うと歯の根元のむし歯を67%も抑制可能という結果も存在します。
フッ素ケアは大人にも非常に重要な対策です。
フッ素配合ハミガキ剤によるむし歯抑制率
※出典:お口の時間 2009年 vol.10
フッ素は毎日のケアがとても大切.
口腔内(口の中)がいつも中性に保たれていれば、歯の脱灰は起こりません。
脱灰と再石灰化は1日の中でも何度も起こっています。
歯に穴があく(ムシ歯)一歩手前の状態になってしまっても、フッ素の活用やその他のケアにより再石灰化しやすい状態をつくり出すことで、修復は可能です。初期のむし歯が修復されるまでには、半年~1年程度かかるといわれています。
初期むし歯は自分では見つけにくいため、歯科医師による定期的なチェックをオススメします。
引用先:ライオン
虫歯予防にフッ素を活用する
繰り返しますが、フッ素は虫歯予防に効果的です。日ごろから積極的に活用してください。
フッ素を用いた「フッ素塗布」
フッ素の活用法として虫歯を予防する効果が最も高いのは「フッ素塗布」です。
フッ素塗布は、大人も子供も、年齢を問わずに受けられる歯を予防するメニューです。
歯質を強化するとともに、歯の再石灰化を促し、虫歯予防に効果的です。
フッ素塗布の効果は、約3〜4ヶ月持続すると言われていますので、その期間内に定期的に受けることをオススメします。
こどもの乳歯や永久歯は虫歯になりやすいため、その期間のフッ素塗布は特にオススメです。
また、大人は加齢や歯周病などにより、歯茎は徐々に下がっていきます。それが原因で歯の根元が露出してきます。
歯の根元にはエナメル質がありません。根元は乳歯と同じように虫歯になりやすい部分です。
フッ素塗布を行うことで、虫歯を防ぐ効果が見込めます。
「フッ素塗布」を自宅で行うことはできません。高い濃度のフッ素ジェルを用いる予防処置のためです。
歯科医師や歯科衛生士でなければ施術することができません。
歯科医院で受けるフッ素塗布の虫歯予防効果は極めて高いので、定期的に受けることをオススメします。
「フッ素入り歯磨き粉」の使用
毎日使用する歯磨き粉をなんとなく選んでいませんか。しっかり虫歯予防して歯を健康に保ちたいならフッ素入りの歯磨き粉がオススメです。フッ素はエナメル質を覆うコーティング効果で歯を丈夫にしてくれます。
「gooランキング」アンケート調査の結果、フッ素入り歯磨き粉を選ぶ際はフッ素濃度・ホワイトニング効果・歯周病予防成分配合に注目している方が多いのがわかりました。
特に重視するポイントとして一番多かったのがフッ素の濃度です。また、歯の黄ばみをケアするホワイトニング効果や歯周病を予防する成分が入っているかどうかなど、虫歯以外の効果も求めている方も少なくありません。
出典:https://ranking.goo.ne.jp
「フッ素洗口液」の使用
むし歯のリスクを減らすためにフッ素(フッ化物)洗口液の使用もすすめています。
一定の濃度のフッ化ナトリウムを含む溶液で1分間ブクブクとうがいをする方法です。
うがいをすることで、口の中のフッ素濃度を高め、再石灰化(カルシウムが歯に取り込まれ、むし歯とは逆の状態)を起こします。
フッ素洗口液は「医薬品」ですので、当院のスタッフが適切な使用方法、使用上の注意事項をご説明した上でご使用いただけるようになります。
まとめ
いかがでしたか。今回は予防歯科治療として効果の高いフッ素についてまとめてみました。
フッ素は食事から体内に取り込まれるミネラルの一つです。虫歯菌の出す酸から歯を守り、歯質を強化してくれます。
フッ素塗布やフッ素入りの歯磨き剤、洗口剤に関してはお気軽に当院におたずねください。歯を強くし、虫歯・歯周病から歯を守ってくれるフッ素は、使用量を守れば安心して使っていただけます。
おなだ歯科ではフッ素洗口の大切さをご説明させていただいております。ホームケアよりも効果の高いフッ素ケアを行っています。毎日のお手入れと歯科医院でのケアで、虫歯や歯周病のない健康的なお口を実現しましょう!